あなたへのラブレター

パートナーが「がん」になりました。

薄氷感|2021年12月13日|D9

「スナック キズツキ」はとても良い。好きなドラマだ。

 

「互いの好物を知っている人間が身近にいるのはいいものだぞ」

 

結婚はしないのかと、年の離れた兄が弟に発した言葉。

 

本当にそう思う。

 

もう入院も1ヶ月近く。直接会えたのは数えるほどだけど。

 

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今日はお腹の調子が良くないみたいだね。

 

なんか今日はあまり良くない方向に想像が行きがちになる。

 

また食事ができない状態に戻らなければ良いなぁ。ずっと禁食だったので、あなたの体力の低下が本当に心配。

 

野菜スープは欠かさず作るから、一緒に戦おう。一緒に運動しよう。

 

はやくその状態になりたい。

 

家の掃除はほとんど終わってしまった。いまは何の役にも立たないのが本当に歯がゆい。

 

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ちょっとしたことで、急に恐怖や心配に襲われてしまう。

 

数分前までは、いつもの月曜日であっても、あなたに関するちょっとしたニュースで、あっという間にそういう感覚にすくわれてしまう。

 

薄氷のうえを歩いている気分。

 

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ちょっとした予兆も見逃さないように、思考停止に陥らないようにと思って、想像力を張り巡らせて頭を使うと、良いシナリオだけではなくて、良くないシナリオも考えなければならない。

 

でも、これって「良くないこと」を引き寄せているのでは?とも思う。

 

とはいえ、「よくないシナリオ」も想定しないとアクションができないし・・・

 

リスク感覚は持ちつつ、しっかりと良い引き寄せを行うにはどうしたらいいんだろう。

 

まぁ、外野にすぎない私がオタオタしたところで何も変わらないのだから、当事者であるあなたのほうが絶対にしんどいに違いないから、どっしりとしていよう。

 

良い、悪い、どちらのシナリオも論理的には考えるけど、細部の再現にまでわたる私の想像力の全ては「良い方」に使おう。良いことを現実化させる。

 

絶対にうまくいく。